ITL/LaTeX編
目次
1 MacTeX のインストール
Homebrew で既にインストールされているはず.
2 日本語フォントの設定
https://github.com/munepi/bibunsho7-patch/releases へ行き,最新の patch を実行
3 コンパイルしてみる
以下をターミナルから実行してみる
mkdir -p ~/Downloads/sampletex
cd ~/Downloads/sampletex
curl -O https://gist.githubusercontent.com/nagae/1350983/raw/sample.tex
platex sample.tex
dvipdfmx -o sample.pdf sample
open sample.pdf
4 tlmgr を使って常に最新の状態を保つ
上述の方法によって tlmgr もインストールされる.これを使えば,TeX を常に最新の状態に保てる.
4.1 リポジトリを登録
tlmgr が参照するリポジトリに mirror.ctan.org
を指定しておく(参考).この操作は初回に一度行えばよい.
sudo tlmgr option repository http://mirror.ctan.org/systems/texlive/tlnet
4.2 tlmgr 自身の更新
tlmgr 自身とシステムを同時に更新
sudo tlmgr update --self --all
4.2.1 知られている問題:
2013年9月頃
Unknown docfile tag:
Unknown docfile tag: texmf-dist/doc/latex/pythontex/pythontex_quickstart.pdf details=""Quick start" documentation" at /usr/local/texlive/2013/tlpkg/TeXLive/TLPOBJ.pm line 127
というメッセージが出て止まる場合の対処法は http://tex.stackexchange.com/a/133690/36810
5 latexmk
latexmk は TeX の処理を自動化してくれるスクリプト.
設定を ~/.latexmkrc
に記載しておくと,ターミナルから latexmk
を呼ぶだけで色々な処理をしてくれる.
例えば,以下のように ~/.latexmkrc
に書いておく,
もしくは,ターミナルから
cd ~/
curl -LO curl -LO https://gist.github.com/nagae/3293112/raw/.latexmkrc
としておくと,
$ latexmk sample.tex
とするだけで platex
→ pbitex
→ platex
→ dvipdfmx
と処理を続けて pdf を作成してくれる.さらに,
$ latexmk -pv sample.tex
とすれば,その pdf ファイルを Preview.app で開いてくれる.
6 長江研標準 Tex ライブラリ
長江研ではユーザー個別の TeX ライブラリの置き場 TEXMFHOME
として
~/Dropbox/texmf/tex
を用いる.
ターミナルから以下を実行する.
sudo tlmgr conf texmf TEXMFHOME ~/Dropbox/texmf:/usr/local/share/texmf
- 使い方は http://github.com/nagae/texmf から.
7 Emacs との連携
Emacs 上でのLaTeX ソースの編集に支援ツールは必須
7.1 auctex
7.1.1 特徴
Emacs 上での LaTeX 編集を支援.C-c C-c で compile したり,C-c C-p C-d で preview 見たりできる.
7.1.2 参考
7.1.3 インストール
- ELPA からインストール可能
Emacs を立ち上げ,以下を入力して RET
M-x package-install auctex
7.1.4 使い方
- 章・節,環境,マクロの入力
- TABで補完が可能.
- カーソルの上下(もしくは
M-p, M-n
)で履歴を選択可能.
ショートカット 機能 C-c C-s
章( chapter
),節(section
),小節(subsection
)を入力C-c C-e
環境( \begin{}...\end{}
)を入力C-c C-m
もしくはC-c RET
マクロ(eg. \ret{}, \centering{}
)を挿入 - フォント変更
- 何も選択せずにショートカットを入力すると LaTeX コマンドだけを入力し,括弧内で待機
- 文字列を選択してショートカットを入力すると,当該文字を LaTeX コマンド内に内挿
ショートカット 機能 C-c C-f C-b
太字 \textbf{*}
C-c C-f C-i
イタリック \textit{*}
C-c C-f C-e
強調 \emph{*}
C-c C-f C-s
斜体 \textsl{*}
C-c C-f C-r
ローマン \textrm{*}
C-c C-f C-f
サンセリフ.修飾の無い(Sans-serif)=ゴシック体 \textsf{*}
C-c C-f C-t
タイプライター \texttt{*}
C-c C-f C-c
スモールキャピタル(Small cap.).小文字を「小さい大文字」で表記. \textsc{*}
C-c C-f C-d
フォント修飾を削除 - コメント
ショートカット 機能 C-c ;
選択したリージョンをコメントアウト C-c %
現在の段落をコメントアウト - マーク
ショートカット 機能 C-c *
現在のセクションをマーク C-c .
現在の環境をマーク - 処理
処理コマンドは TAB補完および上下(
M-p, M-n
)履歴表示が可能ショートカット 機能 C-c C-c
文章全体を処理(※) C-c C-r
選択したリージョンのみを処理(※) C-c C-b
現在のバッファのみを処理(※) C-c '
エラーを表示 C-x '
次のエラーを表示 C-u C-x '
前のエラーを表示 ※長江研の設定では,
C-c C-c
,C-c C-r
,C-c C-b
に続く処理コマンドとして(デフォルトで実装されているものも含め)以下が用意されている:BibTeX Biber Check Clean Clean All File Index LaTeX Other Print Queue Spell View direct dvipdfmx latexmk pBibTeX pLaTeX
このうち,頻繁に使うのは以下のコマンドである.いずれもタブ補完が可能:
コマンド 処理内容 pLaTeX pLaTeX を実行(.tex → .dvi) pBibTeX pBibTeX を実行(.aux ファイルを元に .bbl を生成) dvipdfmx dvipdfmx を実行(.dvi → .pdf) latexmk latexmk を実行( ~/.latexmkrc
で処理内容を設定可能)View ( open foo.pdf
などを呼び出せる)Other 任意のコマンドを実行(e.g. open -a Preview foo.pdf
などを呼び出せる)direct TeX ファイルを処理した後,PDF ファイルを開く(latexmk の後, open -a Preview foo.pdf
を実行)Check lacheck による文法チェック Clean TeX 処理時に生成される中間ファイル(.aux, .toc, .log, .bbl など)を削除 Clean All 上記中間ファイルに加えて .dvi, .ps, .pdf などのファイルも削除 Spell スペルチェック
7.2 cdLaTeX
7.2.1 特徴
auctex と同様の機能を持つが minor-mode のため,org-mode などと併用できる
7.2.2 インストール
- ELPA のバージョン(4.0)は古くて使えないので,git から最新版を取ってくる必要がある.
ターミナルから以下を実行
cd ~/Dropbox/.emacs.d/ git submodule add git@github.com:emacsmirror/cdlatex.git lisp/cdlatex